i 目論見書
目論見書とは、投資信託を購入する際の情報開示資料として投信会社が作成するもので、申込手数料、申込単位をはじめ、投資方針、運用体制、リスク要因などから、管理及び運営の仕組みや信託約款などの情報が記載されています。
2004年12月の証券取引法の改正に伴い、目論見書は交付目論見書と請求目論見書に2分割化されました。また、投資家によりわかりやすい情報提供をする目的で出される要約目論見書もあります。
(1) 交付目論見書
ファンドの概要や特色、運用の内容、投資リスク、申込み手続き、ファンドにかかる信託報酬などの費用など、投資家がファンドを購入するに当たって最低限必要と考えられる情報が記載されています。
(2) 請求目論見書
ファンドの沿革や手続きやファンドの経理状況などの詳細な情報が記載されています。
(3) 要約目論見書
ファンドの特徴、リスク、購入の手引、委託会社・その他の関係法人といった情報が分かりやすく記載されているのが特徴です。要約目論見書には、有価証券届出書の記載内容の一部要約または省略した内容が記載されています。
ii 運用報告書
ファンドの運用報告書は一般企業の営業報告書に相当するものです。投資信託がどのように運用され、その結果どうなったかを現在の運用内容と併せて説明する報告書です。
原則として、運用報告書は年1回、日々決算型や毎月、3ヵ月毎に決算を行う投資信託の場合は年2回、作成・交付(送付)します。
運用報告書の主な内容は、以下のようなことが記載されています。
(1) 設定からの期末基準価額と騰落率の推移
(2) 直近1年(年2回決算の場合は半年)の毎月末の推移と騰落率の状況
(3) 直近1年(年2回決算の場合は半年)の運用状況
(4) 今後の見通しと運用方針
(5) 元本1万円当たりの信託報酬と販売手数料等の負担額
(6) 直近1年(年2回決算の場合は半年)の売買状況
(7) 期末時点で組み入れられた銘柄
(8) 期末時点での信託財産の構成と損益の状況
運用報告書のチェックポイントとしては5つあります。
まず最初に見るべきは、運用実績(騰落率)です。運用実績の欄にファンドの騰落率が記載されているので、期間中の運用状況がチェックできます。
その次は運用概況に目を通しましょう。その期間の運用状況について、ファンドマネージャーのコメントが掲載されています。
3つ目は、純資産額の増減をチェックしましょう。増えている分には心配はないですが、急激に減っている場合は原因も確認すべき。あまり純資産額が小さいと、運用がしにくくなることもあるのでチェックが必要です。
4つ目は、組み入れ有価証券の明細です。これを見ると、どんな銘柄を売買したのかがわかります。
最後はコストです。費用の明細のところに記載されています。コスト面で気になる時は、運用概況などと併せて読むと原因がわかるはずです。
運用報告書はそのファンドに投資した人だけでなく、これから新規に購入を検討される投資家にとっても、目論見書と同様に重要な書面です。
iii 月次報告書
証券投資で投資家が自己保有の証券残高を把握するには、月次報告書(マンスリー)による方法があります。月次報告書は、月末日基準で作成したものを毎月、投資家に送られる報告書です(一定期間取引のない投資家には送付されません)。
残高の明細には、銘柄、数量、買付単価、預り年月日などの項目があります。ここで注意しておきたい点は数量です。ファンドによっては1口単位、1万口単位というように申込み単位が違うものがあります。
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